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Tファイター茜 episode.3

スパーリング!

 茜は授業が終わると、雪乃と湶のところへ行き、Tファイトの指導を受ける。そして、家に帰るとまたTベルを起動して練習モードに明け暮れた。難易度を”易しい”の更に下である、”初心者”に設定し、あらかじめ用意されているキャラとくすぐり合い、イカせ合う。初日、2日目あたりまで、一方的にされるがままだった茜だが、3日目にもなると攻撃や反撃が出来るようになり、4日目にはついに相手をイカせて、一勝することが出来た。一笑したことにより、Tワールド内でのマネーを手に入れた茜は、念願の装備品を買うことが出来た。まず手を出したのは、もっとも安い、スクール水着だ。

 そして茜がTファイト同好会へと入ってから今日で5日目。

 三年の生徒会委員、青木恵理香に初めてのTファイトで何も出来ないままに敗北したリベンジをするために、今日も茜は湶のところへ行き、熱心に指導を受けた。

 学園長の孫娘の権限?によって、学校の屋上を部室とし、湶、茜、雪乃、姫璃の4人は放課後になるとTベルを持って屋上へと集合する。

 そして今日も、Tワールド内の対戦部屋で茜、雪乃、姫璃は湶によって特訓を受けていた。

 「いい?茜ちゃん!あなたはくすぐりに人一倍弱いんだから腋をしっかり守って。腋へのくすぐりでひるんでいるうちに、足をすくわれて寝技に持ち込むパターンが一番の基本なの。相手もまずは当然それを狙ってくる!」

 「はいっ!」

 「雪乃ちゃん、素早い攻撃とフットワークは良いけど、防御に回った時に脆すぎるわ。相手と中途半端な位置に立ってるんじゃなくて、逃げる時は一気に離れた方がいいよ!」

 「っ、はいっ!」

 「姫璃さん、あなたはくすぐり耐性と攻守のバランスはとても良いんだけど、性技を仕掛けられると急に腰がくだけるの。そこをしっかりカバーしていきましょう!」

 「……生意気をっ…………ッ!?はぁああんっ!!」
 
 「ほら、こういう風に」

 「クーッ!……不覚ですわっ!」

 「ふぅ、さすがに疲れたね。ちょっと休憩しましょう」

 姫璃に馬乗りになり、水着の隙間から秘部を指でこねまわしていた湶は、立ち上がりタオルで顔を拭いた。

 「はぁ、はぁ、はぁ……」

 中途半端なところで攻めが終わってしまった姫璃は、若干物足りなげに立ち上がり壁にもたれかかった。

 「そうだ、茜ちゃん、私とスパーリングをしてみない?」

 唐突に湶から提案があがった。まだ、Tファイトを始めてから日の浅い茜にとって、湶とのスパーリングは貴重な練習になる。

 「……はい、よろしくお願いします!」

 茜は立ち上がり、構えた。

 「ふふ、気が早いわね。でも戦う前に一つアドバイスをあげる。まだ茜ちゃんはスキルに慣れてないと思うけど、勝敗を決めるのに重要なものは自分のテクニックや実力もそうだけど、スキルも大事よ」

 「はい!」

 「姫璃さんと雪乃ちゃんは一休みしながら見学をしてて。さて、始めよ?」

 言うが早いか、湶はメインスキル、マジックハンド召喚を使用してきた。

 湶の周囲にマジックハンドが2つ現れる。マジックハンドは触手よりも拘束力は劣るが宙に浮いているために触手よりも汎用性が高い。

 「私だって!」

 茜も同じスキル、マジックハンド召喚を使用した。茜の頭上に1つだけマジックハンドが現れた。

 もともとTベルに入っている初期スキルはマジックハンド召喚か触手召喚であるが、どちらが入っているかはランダムなため選ぶことは出来ない。たまたま、茜は湶と同じスキルだった。この二つのスキルは使えば使う程熟練度が上がり、パワーアップしていく。湶と茜のマジックハンドの数に差があるのはそのためだ。
 
 湶の2つのマジックハンドが茜めがけて飛んできた。2つのマジックハンドは、それぞれ右足と左足を掴み、茜を引っ張り倒した。

 「きゃあっ!!」

 仰向けに倒されてしまった茜は急いで起き上がろうとするが、それよりも先に湶に馬乗りにされてしまった。

 「私、本当はマジックハンドを4つ召喚できるんだよ。今はやらないけど、今ので茜ちゃんの両手両足を拘束出来たんだよ?マジックハンドや触手が向かってきたら、まず逃げるか避ける事を出来るようにならないとね」

 「くっ……」

 「とりあえず一回攻撃するね」

 湶は馬乗りの状態で茜の腋へと手を伸ばした。

 「あははははははっ!ひゃはははっ……ひははははっ!!え、えいっ!!」

 茜は自分のマジックハンドで湶の右腕を、自分の両手で湶の左手を掴み、攻撃を止めた。

 「へぇ、でもそこからどうするの?」

 「……どうしよう……。」
 
 「じゃあ先に進めてあげるね」
 
 茜の両足を掴んでいる湶のマジックハンドが離れた。

 二つのマジックハンドが、今度は仰向けの茜の左右に配置され茜の腰やわき腹を突っつき始めた。つんつんという刺激が茜を襲う。

 「ふひっ!?ひゃははは!?そんなあっははははははははははっ!!」

 くすぐられて集中力が切れ、茜のマジックハンドが消えてしまった。しかし、自由になった足をバタバタとさせて抵抗しているうちに、ふとした拍子で茜と湶の耐性が逆になった。湶が下になり、茜が湶にまたがっている状態だ。

 「逆転、しましたね……!」

 若干息を切らし、顔を赤くしながら茜は笑みをこぼした。

 「ここ数日で鍛えた私の技、受けてみてくださいっ!」

 茜は湶の両腕を、バンザイの恰好で押さえつけた。

 「……両腕を押さえた所まではいいけど、この後……どうするの?」

 「こうするんですっ!メインスキル、マジックハンド召喚!」

 茜は再びマジックハンドを召喚した。マジックハンドは湶の足と足の間で、数字の4を現すかのような形で指を伸ばす。そしてマジックハンドは、そのまま手を縦にして湶の秘部に潜り込んだ。

 「ひゃあっ!?ああんっ、くひゃんっ……んんんっ!!」

 湶は足を閉じてマジックハンドの侵入を拒もうとするが、指をウネウネと動かしながら突き進むマジックハンドは止まらない。

 「昨日、この技で初めて練習モードの”初心者”の敵を倒せました!どうですか湶先輩?このままイッっちゃってください!」

 マジックハンドは、湶の水着越しに股の間で縦横無尽に指を動かし、着実に快感のダメージを与えている。

 「んっ、ああんっ!!」

 「マジックハンドの熟練度が上がって、複数個召喚できるようになれば、この状態でくすぐり攻撃を加える予定です。効きますか?湶先輩!」

 「はんんっ、や、やるじゃないっ!茜ちゃん……で、でもっ、負けないよっ!!マジックハンド召喚!」

 すると、茜の左右にマジックハンドが現れ、湶の両腕を押さえつけているためにがら空きのわき腹をくすぐりだした。スクール水着越しの、すべすべの生地を引っかくようにマジックハンドはくすぐる。

 「ひゃん!?そっ、そんなっ、くひひひっ……このまま、耐えきれば……勝てるのにっ……」
  
 湶からの反撃により茜の集中力が弱まったことで、湶の水着越しに股間を弄り回していた茜のマジックハンドの動きが鈍った。

 「自分なりに必殺技を考えたのは偉いわね。でも、この技はマジックハンドって言うよりヌルヌルやイボイボを付加できる”触手”でこそ有効な技だよ。さぁ、今度は私の番」

 湶のマジックハンドは、茜のわき腹から足首へと移動してがっしりと掴んだ。そして、そのまま茜を空中に持ち上げて逆さX字状態にしてしまった。
 
 「使用者の集中力が高ければ高い程、スキルは強くなるっていう事を覚えておいてね?さぁ、これで逆転だね。ちょっとだけ本気を見せてあげる」

 そう言うと湶は、あと二つのマジックハンドを召喚し、空中で逆さ状態の茜の足の裏に配置した。

 「ちょ、ちょっと待って……もしかして……」

 「当たり♪頑張って耐えてね?」

 湶がパチンッと指を鳴らすと、二つのマジックハンドはそれぞれの茜の足の裏をくすぐり始めた。

 「あはははっ!はははははははははっ!!やっ、やめてぇっはははっはははははははっ!!」

 抵抗しようにも、足の裏に手が届かないため、茜は空中で腕をぶんぶんと振り回すだけしか出来ない。

 「ほら、こういう所もね。こちょこちょこちょ~」

 湶は目を閉じてマジックハンドを操る。マジックハンドは茜の足の指の間や、土踏まずに細い指を這わせてくすぐっている。

 「ぎゃはははははははははっ!!ひぃいいっっひひひひひひひっ!!」

 「足の裏、弱いんだね。でも、これで決めちゃうよ」

 そう言うと湶は、茜の後ろ側に回り、マジックハンドによって開かれている足の間に指を構える。振り回されている茜の腕は、湶の経っている位置には届かない。

 「あはーっはっはっはっはっはっはっは!!お、お願いぃっ!やめっ!やめてぇっはっはははははははっ!!」

 「さっきのお返しだよ♪」

 湶は、茜のスクール水着の間に指をもぐりこませ、直接秘部を指でこねくり回す。

 「ひゃああんっ!!はぁ……あひぃっひひひっひひひひひひ!!ははは……ひゃはぁあああああああん!!」
 
 「足の裏くすぐられて、相当疲労が来てるね。すぐイカせちゃうからもうちょっと我慢してね?」

 「ああああああんッ……!!!」
 
 湶は、ぐにぐにと絶妙な指使いで茜を絶頂へと導いていく。そしてついに、プシュッっと茜の秘部から愛液が飛び出し、茜はイッってしまった。

 「……はぁ……ぁぁ……」

 目は半分白目を向き、空中で逆さにされているために舌は鼻の方へとだらりと垂れ下がっている。そして先ほどまでぶんぶんと振り回していた茜の腕は、大きな絶頂の余韻でだらしなく投げ出され、茜は小さく痙攣を続けた後、Tベルにイッたと判断されて茜はTワールドから現実へと戻された。

 「あ、しまった。調子に乗り過ぎちゃった……」
 
 「ちょっと湶さん、何やってるのよもう!」

 「たはは、ごめん。今日はもう解散で。私は茜ちゃんを家に送って来るね。2人はこの後も練習しててもいいよ。任せる。んじゃね」

 湶は、駆けつけてくる雪乃と姫璃に、たははと謝るとTベルのスイッチを切り、現実世界に戻った。屋上に戻ると、フェンスにもたれかかってグッタリとしている茜の姿があった。

 「茜ちゃん、大丈夫?ごめんね、ちょっとやりすぎちゃった」

 「んんっ、はは、大丈夫です」

 「今日はもう終わりにしよう?家まで送っていくよ。急に強くなっててびっくりしたよ」

 湶は茜の横に座り込み、肩を抱いた。

 「本当ですか?ありがとうございます!」

 「ところで茜ちゃん。サブスキルは何を付けるの?」

 「サブスキルですか?今はまだTマネーが無くて、何も付けてないですよ」

 「それなら、一個オススメなのがあるよ。メインスキルチェンジっていう、戦闘中にメインスキルを交換できるものなんだけど」
  
 「メインスキルチェンジですか?でも、サブスキルって例えば、くすぐられ耐性を上げたり、快感耐性を上げたりする、いわば防御的なものって書いてあったんですけど、そういうの付けとかないと、私まともに勝負できない気がします。それに、私まだマジックハンド召喚しか、メインスキル持ってないし……」

 「スキルの設定をどうするかは、茜ちゃんの自由だけど、私があげたそのTベルの中に、一個だけプレゼントとして残しておいたの」

 「そ、そうなんですか!?てっきり何も買ってないから何も持って無いものかと……」

 「まぁ、あくまでアドバイスね?どう使うかはお任せするよ。さ、そろそろ行こうか?フラフラで危ないから、送ってくよ」

 「あ、ありがとうございます」

 茜は、湶に送ってもらい、帰路についた。


続く


~コメントへの返信は続きから~

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Tファイター茜 episode.2

生徒会 青木恵理香登場!

 「あーかねっ!」

 昨日と同じように、校門のところで茜は雪乃に後ろから肩を叩かれた。

 「あ、雪乃、おはよう」

 「おはよー! どう? 私達と一緒にTファイト、やらない?」

 雪乃は早速昨日の回答を茜に求めた。しかし、茜は生まれて初めてあんなに激しい戦いを目に焼き付け、若干の恐れを抱いていた。

 「うーん……ちょっとまだ考え中。入ってる部活やサークルは無いし、入ってもいいんだけど、ちょっと悩むってとこ」

 「そっか、私としては、茜が入ってくれると嬉しいんだけどなぁ。なんなら、今日授業終わった後にTファイトの魅力を直接私が教えてあげようか? フヘヘ」

 ニンマリと、いやらしい笑みを浮かべ、雪乃は茜の方を見た。

 「え、遠慮しとくよ……。さ、早く行かないと遅れちゃうよ?」

 「んだねー、もし入ってくれるようだったら、授業終わった後、3-Bに来てね! じゃねー!」

 相変わらず雪乃は元気に走り去っていった。

 「はぁ……」

 茜は一人、憂鬱なため息をついた。

 授業が終わりのチャイムが鳴った。帰りの支度だけを適当に済ませ教室を後にする。

 「茜、一緒に帰ろうよー!」

 昨日の友人が声をかけてきた。

 「あー、ごめんねー。ちょっとこれから先輩のとこ行かないといけなくなっちゃって。ほんと、申し訳ない」

 残念そうに引き下がる友人を後に、断る言葉を考えながら頭を抱え、茜は3年の教室へと向かった。

 「んー、なんて言おうかな……。やっぱり私には向いてないと思います……すいません、怖いので……うーん……これでいいのかな。……ともかく、このTベルは返そう。」

 「2年生の、笠原茜さんですね?」

 と、その時、後ろから聞き慣れない声に足を止められた。振り返ると、見知らぬ女性。サラサラとした黒の長髪にメガネという、大人しそうな女性だ。

 「私、生徒会風紀委員の青木恵理香といいます。ちょっとお話があるのですけど、付いて来てもらえませんか?」

 「え……っと、生徒会さんが一体私に何の用なんですか?ちょっと急いでるんですけども」

 「ちょっと、お聞きしたいことがあるのですけど、ここじゃ色々とアレなんで。さ、こっちへ」

 アレという意味が分からなかったが、歩き出してしまう恵理香に半ば強引に連れていかれる感じで茜も後に続いた。

 恵理香に連れてこられた場所は、生徒会室だった。

 「今日は誰もこの部屋には来ませんから。さっそくお聞きしたいんですけど……」

 茜を先に部屋に入れ、自分は後から入ってドアを閉めながら恵理香は振り返った。部屋の中はシーンと静まり返っている。

 「昨日、あなたとあなたのご友人の内田雪乃さん、そして3年の篠原湶さんが屋上で堂園姫璃さんがTファイトをしていたそうですね。私達、生徒会はまだあなた方のサークルに許可を出していません。これは、違反行為です」

 先ほどの雰囲気とは打って変わり、恵理香は冷たく言い放つ。

 「いや、ちょっと待って下さい!誤解です!私は見てただけでTファイトはやってませんよ!」

 「篠原湶さんは学園長の孫という事もあり、いきなり彼女に問い詰めて今回の事を表沙汰にすることは難しいと考え、まずはその周囲から聞いて行こうと思いまして。」

 表沙汰、という言葉に茜はビクッとする。

 「い、いやだから、誤解ですって」

 「あくまでシラを切りますか。……分かりました。そこまで言うのなら、あなたにTファイターとして私の挑戦を受けていただきます。私が勝ったら、真実を話してもらいます!」

 「や……はぁ……? ちょ、私はTファイターじゃないしっ――」

 「行きますよっ!」

 言うが早いか、恵理香は茜に飛びついてき、Tベルの電源を入れてしまった。瞬く間に、茜の意識はTワールドへと飛ばされた。

 「こ、ここは昨日と同じ……」

 茜が気づくと、昨日の何もない真っ白な部屋にいた。

 「さぁ、行きますよ」

 恵理香のTワールド内での服装は通常のスクール水着だった。

 「ちょっと待って下さい! 私、まだ服も持ってないんですよ! 昨日から始めたんです!!」

 「さっき、あなたは私はTファイターじゃないと言っていましたよね? やっぱりあなたはTファイターじゃないですか」

 「ああ、いやしまった! そういう意味じゃなくて……っ!」

 「問答無用です。行きますよ! 触手召喚!」

 「きゃあっ!!」

 突如足元に緑色の触手が一本現れ、茜の右足に絡み付いた。

 「ふふふ、実は私も、Tファイトファンで少しだけ勉強しているんですよ! 今はまだ操れる触手の数は一本ですけど」

 茜は、まったく初めての経験に、頭の中が真っ白になり右足に絡み付いた触手を外そうとするがその隙を突かれて湶に押し倒されてしまった。

 恵理香は茜の上にかぶさるようにしてのしかかり、自分の太ももを茜の太ももの間に入れ、足を絡めるようにして動きを封じる。そして茜の胸を揉み始めた。

 「やっ、あっ、やめて……・よっ……!」

 必死に抵抗しようとする茜だが、今の今までこんな経験はしたことが無いためどうすればいいのか分からない。揉まれ続ける胸に、最初は不快感だけで抵抗していたが、いつの間にか何とも言えない感覚が押し寄せてきた。

 「き……気持ち……い……っ……んっ……」

 「まだ装備も持っていない程に初心者だっていうのは、どうやら本当のようですね。こういうのは……どう?」

 恵理香は胸を揉んでいた手を、下に伸ばし、茜の秘部に触れた。誰にも触られた事が無い部分をまさぐられ、電撃が走ったかのように茜は体を痙攣させた。

 「ひゃぁあああんっ!!」

 どうすればいいのか分からず、されるがままに快感を受け入れてしまう茜を見て恵理香は茜が素人であるという事を見抜いた。

 「それならば、快感ではなくくすぐられる辛さを体に教えてあげましょう」

 「ふぁっ――?」

 恵理香は、既に腰に力が入らない茜を正座させ、そのまま茜の体を後ろに倒した。そして太ももの上に馬乗りになり、地面から生えている触手が茜の手首に巻き付いた。こうなると、力の弱い茜が脱出することはほぼ不可能に近い。

 「ふふふ、神聖なTファイトに泥を塗ったあなた達の行為、許しませんよ。覚悟してください?こちょこちょこちょこちょ~」
 
 「ひゃっ!!?あぁ~っはっはっはっはっはっははははははは!!やっ、やめっ!!やめてぇぇっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 恵理香の指が茜の腋やわき腹を這いまわると同時に、先ほどとは打って変わった茜の笑い声が響いた。

 「Tファイトでは、相手をイカせて勝つよりも、相手をくすぐって勝ったほうがポイントが高いんですよ~」

 「ひゃぁぁあっはっはははははははははははははは!!くっ、くすぐったいよぉぉおっはっはははは!!!苦しいぃいっははははははは!あ~っはっはっはっはっはっは!!!」

 茜は、無理な姿勢でくすぐられているため、上手く呼吸が出来ずに、くすぐりによって今まで経験したことのない苦しさを感じていた。

 「この押さえ込みは一昨日ビデオを見て勉強したんです。この状態だと相手の腋、お腹、そして足の裏までくすぐることが出来るんですよ!フフフ!」

 証明して見せるかのように、恵理香は太ももから両外側に出ている足の裏に指を這わせる。

 「きゃっははははははははは!!!足の裏やめてぇえっはっはっはっはっはっははは!!!」

 「まだまだ、反省するまで許しませんよ!こちょこちょこちょこちょ!」

 「うひぃいっっひひひひひひひっひ!!ぐ、ぐるじぃいっはっはっはっはっは!!!ご、ごめんなさいぃっはっは!!ごめんなさいぃぃいい!!!」

 茜は、別に自分が悪いことをしていないにもかかわらず、恵理香の「反省するまで」という言葉を聞いて、一心不乱に謝り続けた。

 「本当に反省してるんですか?」

 恵理香は、指を蜘蛛のように蠢かせてさらに茜を追い詰める。

 「はっ、はいぃいいっはっははは!!してますぅうっはっはははははは!!してますっはははははっはっはっはっはっはっはっはは!!!」

 それから数分間にわたり茜はくすぐられ、ついには苦しさから軽い失神をしてしまった。

 「…………ふぅ。こんな所でいいでしょう。Tファイトはこれから、生徒会が主導で部活化をしていく予定です。その前にあなた達のような人にサークルを作られては、お互い不利益になりますからね。あなた達には引いてもらいますよ」

 Tベルのスイッチを切り、恵理香は満足げに生徒会室を出て行った。

 気が付くと茜は、生徒会室に汗だくで横たわっていた。一人では立てないような疲労感も感じている。くすぐられてボロボロになった状態で床に横たわり、「悪い事をしていないのに謝り続けた自分」、そして「見ず知らずの人間に負けた」事への悔し涙を流していた。

 「茜、遅いなー」
 
 ため息をつきながら、湶の隣の席の机に腰を掛ける雪乃。今は放課後、ほとんどの生徒は帰宅したか、部活やサークルに行っているため、3年の教室と言えど残っている生徒はごくわずかだ。
 
 「いきなり激しい戦いを見せちゃったから、怖くなっちゃったのかなー、たはは」
 
 湶は頭を掻きながら苦笑いをした。
 
 「茜には是非とも、一緒に戦ってほしかったんだけどなぁー」
 
 と、そこへ教室のドアが勢いよく開く音がした。
 
 「――茜っ?」
 
 雪乃が勢いよく振り返るとそこには――
 
 「……ごきげんよう」
 
 昨日、屋上にて湶に完敗した姫璃が不機嫌そうに立っていた。

 「なんだあんたか」

 見るからにガッカリしたように雪乃はため息をついた。

 「ちょっとあなた、先輩に向かってなんて口を……!!」
 
 「あんたは、あんたじゃん」
 
 「まぁまぁ……ようこそ、姫璃さん。本当に来てくれたんですね」

 湶が間に割って入り、二人を制止した。
 
 「……そりゃ、私とて一人のTファイター……。約束はちゃんと守りますわ。ジムにも通いながら、このサークルにも入って差し上げますわ。」
 
 姫璃は、不本意と言わんばかりに、そっぽを向いた。

 「ふふふ、何はともあれ、これからよろしくお願いしますね。必ず5人以上集めて、大会へ望みましょう」

 「オー!」

 「……ふんっ」

 「……雪乃ちゃんの友達の、茜ちゃんだっけ? は、やっぱり無理そうかな?」

 「うーん、どうなんでしょうか。返事はくれる事になっているんですけど――」

 と、その時、教室のドアがガラガラと音を立てて開いた。そこには、何かを決心したかのようにキリッとした表情の茜が立っていた。

 「湶さん、雪乃、あと……。私、このサークルに入ります」

 「ちょっと!私の名前を――ッ!」

 「……どうしたの?茜?目、赤くない?」

 「――そう、その何かを乗り越えようとしている顔、大好きよ。それならこれからよろしくね?茜ちゃん」

 雪乃の言葉を遮るように湶は茜に手を差し伸べた。

 「どうしても強くなりたいんです。頑張りますから、私を鍛えてください。」

 茜は、湶としっかりと握手を交わした。


~続く~


~雑記+コメントの返信は続きから~

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Tファイター茜 episode.1

こんばんわ。早速第一話をアップしたいと思います。
何せ小説を書いていくのはほぼ初めて・・・この界隈の小説に至ってはまるっきり初めてみたいなもんなんで、お気づきの所がありましたらご遠慮なく、教えてください。

エロシーン少ないとか、エロシーンもっと多くとか、エロシーンが足りないとか・・・
あ、でも第一話はエロシーンは少し少な目になっております。

たった2行でエロシーンって言葉が4回^p^

ではどうぞ!











Tファイト同好会!


暖かい日差しが降り注ぐ小鞠学園の校門を、沢山の生徒に混じって一人の少女がくぐった。彼女の名前は「笠原 茜」。この学園の2年生である。背中まで伸びた大人しめの茶髪をなびかせながら、やる気のない表情で今日の予定を考えていた。

「今日は午前授業で終わりか、久しぶりに買い物でも行こうかなぁ」

と、そんな時、後ろからポンッと肩を叩かれた。
振り返ってみてみると、友人の「内田 雪乃」がヘラヘラと笑いながらもたれかかってきた。

「茜ぇ~、今日の午後空いてる?」

「・・・空いてないよ。たった今買い物に行こうと決めたとこ。」

「じゃあ時間あるね!ちょっと頼みたいことがあるんだ!授業終わったら3-Bの教室に来て!」

「いや、空いてないって・・・ちょ、待ってよ!空いてないって・・・はぁ。」

茜が断る間もなく、雪乃はそれだけ言うと走って行ってしまった。

「でもなんで3年の教室・・・?」

いまいち釈然としないが、考えても仕方がないため今は眼前の授業に遅れないように少し急ぎ足で教室へと向かった。

 「・・・まぁ、ちょっとだけならいっか。」

 「茜、一緒に帰ろう?」
 
「ごめん、今日はちょっと用事があるんだ。また明日、一緒に帰ろう?」

普段通り授業を終えた茜は、朝方に友達の雪乃から3-Bに来て欲しいと誘われていたため、一体何があるのか、考えながら教室へと向かった。

「あ、茜!丁度良かった!一緒に行こう!」

途中で雪乃と合流した。

「一体何の用なの?」

「ふふふ、ちょっとね~!茜に頼みたいことがあるんだけど、それは先輩から説明してもらう!さっ、行こう!」

雪乃の事は信用しているが、彼女の能天気な性格と説明べたなところが、茜を少し不安にさせた。

「まっ、待ってよ!一体何なのよっ・・・もうっ、走るなー!!」

雪乃は茜を待たずに、自分だけ3-Bの教室へと入って行ってしまった。足の速い彼女に追いつくために必死で走ってきた茜は、息を切らしながら3-Bへと入った。

「はぁ、はぁ・・・失礼しま・・・す・・・」

「あ、茜来たね!この子が、私の友達の茜です!」

今は下校時間後なので、残っている生徒はごくわずか。とても静かな教室内だ。雪乃はというと、上級生の教室だというのに先輩の机に両手をつき、片足をぶらぶらとさせていた。雪乃が両手をついている机の持ち主であろう先輩は、茜よりも若干背が小さくサラサラとした白銀の髪の毛をしていた。茜はこの人物を知っている。

「あ、篠原 湶先輩・・・ですよね・・・?」

篠原湶は、この小鞠学園の学長の孫娘だ。本人の性格は至っておとなしめなのだが、彼女を知らない人はこの学園にはいない。

「初めまして、茜さん。篠原 湶と申します。」

「あ、はい。初めまして・・・ゆ、雪乃、一体どういう事なの?」

初対面という事もあり、緊張に耐えきれない茜は、友人の雪乃へと助け船を求めた。

「ん~とね、実は・・・茜に、私達のサークルに入ってもらいたいんだよ」

ケロッと笑う雪乃の横で、湶はうなずきながら口を開いた。

「まだ正式にはサークルになっていないのですが、近日中に私は一つサークルを作ろうと思っているんです。その名も、『Tファイト同好会』です。」

「Tファ・・・はぁ?って、なんですかそれ?」

思いもよらなかった言葉に、茜は首をかしげて湶へと聞き返した。

「最近、巷で流行っているTファイトっていうのは知ってますよね?しかし、この学園には、まだTファイトの部活はおろか、サークルすらも存在していないのです。世間に置いて行かれないためにも、この学園にTファイト同好会は必要なんです。そう思い、廊下に張り紙をしていたところ、この雪乃さんが来てくださって。」

淡々と語り続ける湶だが、茜の頭にはまだたくさんのハテナが浮かんでいた。

「は、はぁ・・・それで、一体なんで・・・私に?」

「まだ人が集まらなくてねぇ~。どうか、茜も入ってくれない?お願いっ、この通りっ!」.

パンッと掌を合わせて頭を下げる雪乃。

「い、いや、そんな事言われても・・・第一、そんなサークル、学園に認められるわけが・・・」

と言いかけた所で、茜は目の前の人物に目を向けた。

「・・・そうか、その辺はどうとでもなるんだね」

茜自身、Tファイトがどういうものなのか、聞いたことがある程度で、正直よく分かっていない。

そんな時、3-Bの教室の扉がピシャッっと勢いよく開いた。

茜たちを含め、全員の視線が教室の扉へと向けられた。そこに立っていたのは、湶と同じ3年の「堂園 姫璃」だった。全員の視線が彼女に集まる中、金髪の長い髪をなびかせながらコツコツと音を立てて茜の隣に来た。

「Tファイト同好会なんていう、幼稚なサークルを作ろうとしている方々がどんな人かと思ったら、まさか学園長の孫娘だったなんて、驚きですわ。まだメンバーは後輩が2人だけのようね!」

「いや、ちょ、私はまだ――」

姫璃の高圧的な態度に茜の反論は飲まれてしまった。

「お隣のクラスの堂園姫璃さんですか、何の用ですか?入会志願?」

湶は落ち着いた様子でため息をつき、座ったまま姫璃を見上げた。

「冗っっ談!!私は隣町のTファイトジムに通っているの!こんな弱そうなサークルに入会なんて、まっぴらごめんですわ!」

隣町のTファイトジムと言えば、この辺では有名なエリートジムトレーナーがいるところだ。

「お金持ちはそんなところに通えて羨ましいですね」

湶がやれやれといった感じで肩を落として見せた。

「先輩、私達に何の用なんですかぁ?」

雪乃が姫璃の隣にやってきて手を腰にあて、胸を張ってにらみつけた。

「おほほ、威勢のいいお子ちゃまですこと!大した用ではありませんわ。強そうな方がいれば、実力を見てみたいと思ってましたけど、見るからに弱そうなあなた方には興味ありません。私はこれで失礼するわ。」

姫璃がフンッっと踵を返したその時、湶が小さく口を開いた。
 
「こうしません?姫璃さん?」

どこか深く重い一言に、姫璃は足を止めた。湶は、目を閉じて口は微笑み、どこか自信にあふれている。

「これから私とTファイトをして、あなたが勝てば私は何でもあなたのいう事を聞くわ。でも、もし私が勝ったら、このTファイト同好会に入って。・・・どう?」

「へぇ~、面白い事を言うじゃない。つまり、あんたを負かせば私は学園長の孫娘を奴隷のようにこき使えるということですわよね?」

姫璃は、悪そうな笑みを浮かべ、再び茜の隣に戻って来た。

「ええ、でも、負けた時はちゃんと私たちのサークルに入ってもらいますよ。そういう約束です」

「万に一、億に一も、そのような事は有りえませんけどね!今から屋上に行くわよ!そこでプロと素人の、格の違いを見せつけてやりますわ!なんならその後、後輩二人の面倒を見てあげても宜しくてよ?おーっほっほ!」

姫璃は、高笑いしながら教室から出て行った。そして湶はその後ろを静かについて行く。

「雪乃さん、茜さん、あなた達も是非、見においで。」

振り返った湶の顔は、姫璃という、新たなメンバーが増える事への喜びを隠せずにいた。

「って、これ、私、もうメンバーに入ってるよね?あの二人の中では」

茜が呆れながら雪乃を見る。

「入ってるっぽいねぇ。あの姫璃って先輩、なんなら私が相手してあげても良かったんだけどなぁ。同じ条件で・・・まぁいいけど。さ、いこいこ?屋上!」

雪乃は、Tファイトが見れると、喜々として茜を急かした。

屋上に着くと、すでに湶と姫璃は腕にTベルを装着し、準備を整えていた。

「茜ちゃんはTベル持ってないよね?これ、私のTベルなんだけどあげるね。これを腕にはめて、起動してみて?」

茜は、湶から渡されたTベルを言われるがままに腕にはめ、電源を入れて起動した。その瞬間、茜の目の前が真っ暗になり、気づけば見たこともない場所に立っていた。何もない真っ白な部屋である。

「茜はこのTワールドにくるの初めてだよね?どう?不思議なところでしょー。もうすぐ湶さんと姫璃先輩もくるよ」

「・・・で、えーと・・・雪乃のその変な服は何?んで・・・なんで私は裸?」

雪乃は先ほどまで身に着けていた学生服と一変。赤い布の胸当てと、布の腰巻。原始人のような姿になっている。

「変?可愛いじゃん!この服はTワールドで買ったんだよ。茜はまだ何も持ってないから裸なの」

戸惑っていると、目の前に湶と姫璃が唐突に現れた。湶はビキニのような姿。姫璃はフリルのついたドレスで、王女のような恰好をしている。

「綺麗な服ですね、姫璃さん」

「当然ですわ。日々服やスキルを買うお金を稼いでますの。素人のあなたとは違いましてよ!」

にらみ合う二人。

「そうだ、姫璃さん。今回はスキル無しで勝負しない?そこの裸の子、今日初めてTファイトを見るの。いきなりスキルなんて見せたらビックリしちゃうわ」

「あら?やりこんでいる私がスキルを使ったらいよいよ勝機が無くなるから怖いんですの?まぁいいですわ。アマとプロの違いを見せつけてやりますわよ」

「あぁ、服着たいなぁ・・・ところで雪乃、わたし、まだTファイトっていまいちルールが分かってないんだけど。」

しゃがみこみ、胸を隠すような状態で茜は雪乃の方を見た。

「ああ、それなら、はい。これ読むといいよ。Tファイトの公式ルールだから。」

雪乃はピッピッピッと、茜のTベルをいじり、ルールを開いて見せた。

「Tファイトは、スキル無しで戦う場合8割はイカせ合いになるわ。1対1の戦いに置いて、相当な実力差が無いと相手をくすぐりで失神まで追い込むことは非常に難しいから、大半の試合は相手をイカせることで決着がつくの」

湶が振り返り茜に説明をする。

「よそ見とは余裕ですことね!さぁ、行きますわよ!スキル無しでの戦い。純粋な実力で勝敗が決まりますわ!」

姫璃の両手が湶の腋に伸びてくる。Tファイトは直接相手に打撃を与えることは禁止されているため、スキル無しでは「まずはくすぐって体勢を崩し、そこを抑え込んでイカせる」というのが定番となっている。

湶は姫璃の両手をかわし、一歩後ろに下がった。

「へぇ、先制攻撃を避けるなんて、少々やりますわね!!」

姫璃は追いかけて更に腋へと手を伸ばしていった。すると今度は、湶はその手をしゃがんでかわし、下から姫璃の腰に抱き付くようにして体を密着させた。

「今度は私の番ですね」

「えっ、きゃああっ!」

そのまま湶は姫璃を押し倒した。タックルされるような形でバランスを崩し尻もちをついてしまう姫璃。しかし、湶の攻撃はここからだ。

姫璃に馬乗りになると、暴れる腕を足で押さえつけ、空いている両手を姫璃の腋へと滑らせた。

こちょこちょこちょこちょこちょっ!

「ぶっ、ふひゃははははははは!!ちょ、なんであんたが私をぉっはははははは!!」

思わぬ先制攻撃を受けてしまった姫璃は、信じられないという表情で必死にもがいて自分の体の上に座る湶をどかそうとするが、小柄な体とは思えない程に力が強く、逃げられないままくすぐられた。

「ふふふ、まずはくすぐって体力を奪い、抵抗する力が弱くなってきたところで一気にイカせてあげますよ。」

湶は、姫璃の腋の下から胸、首筋などに細い指を這わせてくすぐりたてる。

「おおっ!湶先輩強い!!」

「へぇ・・・ああやって戦うんだ・・・」

外野二人は、さっきまでの大人しい湶とのギャップに目を奪われていた。

「ひゃははっ、いっ、いい加減にっ、しなさいよぉ!」

姫璃は両足を湶の首に巻き付け、そのままのけぞらすように湶を後ろへと倒した。湶のバランスが崩れ、押さえられていた腕を外すと、湶にとびかかり、上からのしかかった。

「さぁ今度はこっちの番ですわよ!!こちょこちょこちょ~!!」

姫璃は上から湶の体を押さえつけ、わき腹を揉むようにくすぐった。

「くっ、ふひゃっ・・・ちょっと乱暴ですねっ・・・」

湶も下から姫璃のわき腹をくすぐる。両者ともにくすぐり合いをする形となった。

「ひゃあっ!なっ、なんであんたの指はそんなにっ、くすぐったいんですのっ!サブスキルも・・・付けてないでしょうねっ!?ひゃぁあっ!!」

言い終わるか言い終わらないかのところで、姫璃の声色が変わった。湶がくすぐっている指を下にずらし、姫璃の秘部に中指を入れて刺激し始めたのだ。

「私は一切スキルを使ってないですよ。ふふ、こういう攻撃も、あるんですよ?」

クチュクチュと音を立てて秘部の中を掻き回す。

「くっ、あっ、はんっ・・・あなたのような・・・素人ごときにっ、私が負けるはずありませんわっ!!」

姫璃は必死に湶の手を自分のアソコからどかそうと試みるが、今や完全にペースを握られており、快感によって力が入らずそれどころではない。

「あなた、まだ私を素人だと思っているんですか。とりあえずその、うるさい口、封じさせてもらいますね。」

「んっ・・・・!?」

湶は姫璃の唇に自分の唇を重ね、舌をねじ込んだ。舌は口の中を舐めまわし、左手では姫璃の豊満な胸を揉み、右手で秘部を責めたてている。

「んんんんんんっ、んあぁああっ!!」

先ほどのプライドはどこに行ったのか、姫璃は迫りくる快感を押し殺すことで精いっぱいだった。対して湶は、冷静に姫璃の快感のツボを指でこねくり回す。

そして数分後、あまりの快感に電撃が走ったかのように、姫璃の体がのけぞった。

「ふぅぅう、ふぁっ、そんなぁ、いやぁあああ!!あんたなんかに負けたく・・・無いのにぃ!!!」

シャァァァっと音を立てて、姫璃の秘部からは温かい液体があふれ出た。あまりの快感に、彼女は失禁してしまったのだ。

「・・・はい、今イキましたね。」

姫璃の唾液を手で拭いながら、湶は仰向けでだらしなく足を広げてヒクヒクと震えている姫璃を見下す。その様子を見て、雪乃はガッツポーズをして飛び跳ねていた。

「よっしゃあ!情けない姿!ざまぁみろー!」

「姫璃先輩、消えちゃったけど!?」

目の前で突然消えた姫璃に茜は驚いた。

「ああ、Tファイトで負けた人は、現実に戻されるからね。大丈夫だよ。私達もTベルの電源を切って戻ろう?」

Tベルの電源を切ると、またも目の前が真っ暗になり、気づくと学校の屋上にいた。姫璃は座り込み、放心状態で、足元には水たまりが出来ている。

「Tワールド内で受けた刺激は、現実世界でも同じ刺激として処理されるんです。すぐ回復しますから大丈夫よ。茜ちゃん、これがTファイト。楽しいですよ?あなたも、是非私達と一緒にやりませんか?」

座り込み虚ろになっている姫璃とは対照的に、湶はケロッとした顔で茜に問いかけた。

「か、考えておきます・・・」

そう答えるのが精いっぱいだった。


続く。


~コメントへの返信は続きから~

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Tファイター茜 episode.0

大まかに、小説の方の設定が完成したのでアップします。
今回は設定だけですので、エロは無いです。



背景:
 近年、バーチャル空間での、くすぐりとイカせ合いを合体させた「くすぐりファイト」(通称Tファイト)が盛んである。Tファイター(通称Tファイター)は、腕に『ティックルベル』(通称Tベル)という専用の機械を装着する。Tベルを起動することで、Tファイターは架空のバーチャルワールド(通称Tワールド)へと意識のみを飛ばすことが出来る。このTファイトは、学校で部活が作られたり、世間では専門のクラブが作られたりしている。

Tベル:
 ティックルベルは2年前にニッポンのティックルカンパニー(Tカンパニー)が製作したものである。使用者はこれを腕に装着し、起動することでTワールドへと意識のみが飛ばされる。『練習、Tファイト、装備、公式戦』と4つのモードがある。『練習』は好きな難易度からTカンパニーが用意したキャラクターとランダムに戦うことが出来る。決められた条件をクリアすると特別なスキルを手に入れる事が出来る。『Tファイト』は同じTワールド内にいる人と戦うことが出来る。『装備』ではスキルや服を買うことが出来る。『公式戦』では、各地で行われる試合に参加することが出来る。

Tワールド:
 Tカンパニーが管理するバーチャルワールド。ここでは、Tファイトで使用するためのスキルや服を手に入れたり、同じ空間内にいる人と戦ったりすることが出来る。一人がTベルを起動すると、その人を中心に半径数十メートルでTワールドが展開される。Tワールドには最高で11人までしか入ることが出来ず、12人目以降の人はTベルを起動してもTワールドへは行くことが出来ない。また、意識だけと言ってもフィールド内では自由に動くことが出来き、Tワールド内で受けた刺激も鮮明に意識へと送られる。また、Tファイトをするフィールドはランダムで決まる。

スキル:
 Tファイト時に使用することが出来る技。メインスキルとサブスキルの二種類があり、ファイターはそれぞれ一つずつのスキルを設定し使うことが出来る。メインスキルは主に、くすぐり、性技、拘束など、相手を攻撃する技が多い。サブスキルは逆に、防御や相手から逃げるための技が多い。スキルはTワールド内で買う事や覚えることが出来る。錬成度が存在する。最初から覚えている初期スキルはランダムで決まる。また、スキルにはそれぞれコストが存在し、メインとサブの合計コストが上限を超える場合には設定できない。

公式ルール:
 どちらが早く相手をくすぐり等によって「失神」させるか、性技等により「絶頂」させるか競う。各地でさまざまな大会があり、年間を通して得点の高い上位ランキングチームは全国大会に出ることが出来る。戦いは個人戦、団体戦の2つがある。各個人の得点を合計した値が「チームでの得点」となる。また、公式戦では審判が存在する。

チームについて:
 5人一組のチームで出場すること。

得点について:
 勝敗の速さ、戦い方が主な得点対象となる。その他、審判の好みによっても獲得できる得点に差が出る。そのため、敗北しても得点は手に入れることが出来る。また、くすぐりや性技によって、相手を「失神」させた場合は50点、相手を「イカせた」場合には30点、ギブアップにより勝利した場合には20点を、無条件で得る事が出来る。

ペナルティ:
 ギブアップ宣言をした者は、自分の持ち点から-50点される。

反則行為:
 Tワールド内では自由に動くことが出来るため、予期しないトラブルが起きる事がある。その代表が暴力(ただし、相手の性感を高める技などの例外は認める)だ。公式戦では、暴力の判断は審判に委ねられ、認められない行為には注意が入る。注意3回で反則負けとなる。ただし、あまりにも悪質な場合は注意の数に限らず反則負けとなる場合がある。)また、その他には、勝敗がついた後の攻撃も反則と取られる。

敗北条件:
 「ギブアップ」「失神」「絶頂」である。その他、ルールによっては特殊な敗北条件がある。

~~主なルール一覧~~

個人戦:
 公式ルールに則る。

チーム戦:
 複数人が同時に同じ場所で競い合う。主なルールは公式ルールに則る。2対2やチーム対チームなどがある。

イレギュラールール:
 公式ルールでは、一度「絶頂」してしまうと勝敗がつくが、このルールでは3回まで「絶頂」が許される。その他は公式ルールに則る。

デスマッチ:
 ギブアップが認められず、勝敗は「失神」のみでつく。そのため、何度「絶頂」させても良い。ただし、「絶頂」させた際に得られる得点は、無効になる。勝者には100点与えられる。装備は強制的に全裸になる。


~~主なスキル一覧~~

 ~メインスキル~

マジックハンド召喚:
 初期スキル。複数のマジックハンドを召喚し相手を責める。錬成度が高いとマジックハンドの数も増える。最高で4つ。使い道は多岐にわたる。コスト2

触手召喚:
 同じく初期スキル。多様性ではマジックハンドに劣るが、錬成度が上がるとさまざまな種類の触手を召喚できるようになる。最高で4本召喚できる。コスト2

マジックハンド召喚+:
 初期スキルのマジックハンドの上位互換。最大上限数が無くなる。コスト4

触手召喚+:
 初期スキルの触手の上位互換。最大上限数が無くなる。コスト4

拘束具召喚:
 相手を拘束するためだけのスキル。自らの手で相手を責める必要があるがコストが低いため優秀なサブスキルと組み合わせると強力。コスト1

分身召喚:
 自身を分身させる。実態があるため相手を押さえたり攻撃したりすることが出来る。しかし実態がある故に、分身への攻撃も刺激として意識に送り込まれる。コスト3

その他召喚獣:
 ハーピィやマーメイドなどがいる。この類の召喚は召喚されたものが各自で意思を持ち行動する。強力だがコストも高い。コスト6




~サブスキル~
くすぐり耐性:
 くすぐりに少しだけ強くなる。コスト1

快感耐性:
 快感に少しだけ強くなる。コスト1

両耐性:
 くすぐりと快感に少し耐性が付く。コスト3

俊敏アップ:
 速さが少しアップする。コスト2

マックススピード:
 一定時間、ものすごい速さで動けるようになる。コスト4

分身召喚:
 メインスキルの分身とは違い、こちらは実態が無い。相手を錯乱させるのに使う。コスト3

フィンガーテク:
 とてつもない指の動きが出来るようになる。メインスキル以上の攻撃力を持つ。コスト5



 スキルは無制限に使える訳ではなく、自分の精神エネルギーが無い状態では使えない。スキルを使うと精神エネルギーが少し失われる。

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「茜シリーズのストックが底がついたって、げらくが笑ってる」

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